日本人人質の処遇に関するイスラーム国からの第3のメッセージ(2015年1月27日)

日本時間の午後11時頃、ダーイシュ(イスラーム国)が拉致している日本人、後藤健二さんと思われる男性が写った静止画像と音声がツイッター上に公開された。

静止画像は「Second Public Message of Kenji Goto Jogo to His Family and the Government of Japan」と題されており、後藤さんと見られる人物は、白い背景の前でオレンジ色の服を着て手錠をかけられており、また2012年12月にシリアでの戦闘中にダーイシュに拉致されたヨルダン人パイロット、マアーッズ・サーフィー・カサースィバ空軍中尉が写った写真を持たされている。

また後藤さんによると思われる男性が英語で次のようなメッセージを発している。

「私は後藤健二です…。日本の人たち、日本の国民へ。
これが、私の最後のメッセージになると伝えられました。

また、私の自由を阻んでいる障害が、ヨルダン政府がサージダの引き渡しを遅らせていることだとも聞きました。

日本政府にあらゆる政治的圧力をヨルダン政府にかけるよう伝えて欲しい。

時間は短くなってきている。私のために、彼女を(引き渡せ)。何がそんなに難しいのか。

彼女は10年にもわたって捕らえられているが、私はわずか数ヶ月に過ぎない。

私のために彼女を(引き渡せ)。直接交換だ。

ヨルダン政府によるこれ以上の延滞は、彼らがパイロットの死に対する責任を負うことを意味する。

そしてその後は、私が死ぬことになる。私には、生きる時間が24時間しかない。パイロットにとってはより時間は短い。

私たちを、このまま死なせないで欲しい。

これ以上、遅らせるような戦術をとれば、我々双方が殺されるのを見ることになる。

ボールはヨルダン側のコートにある」。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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