イスラエル軍がレバノン・シリア領(シャブアー農場、ゴラン高原)を砲撃(続報、2015年1月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、28日のヒズブッラーとイスラエル双方による攻撃に関して「我々は…彼ら(ヒズブッラー)にとってこの事件は終わった、とのメッセージをUNIFILを通じて受け取った」と異例の発言をし、ヒズブッラー、イスラエル双方が事態の悪化を望んでいないことを明らかにした。

一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヒズブッラーの攻撃で死亡したイスラエル兵の葬儀で「昨日の攻撃の責任はイランにある」と主張、ヒズブッラーによる攻撃が核開発をめぐる米国などとの合意を反故しようとするイランの意思の表れだとの見方を示した。
ナハールネット(1月29日付)が伝えた。

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米国務省のジェーン・サキ報道官は、27日のヒズブッラーによるイスラエル軍攻撃を「違反行為」と非難、「イスラエルの自衛権を支持し、シリアの危機によってもたらされた地域の不安定を懸念している」としたうえで、「すべての当事者に自制」を求めた。

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国連安保理は、27日のイスラエルによるレバノン領への越境砲撃によってUNIFILスペイン部隊隊員が死亡した件に関して臨時会合を開き、隊員殺害をもっとも強い調子で非難する一方、当事者に自制を求めたた。

スペインの国連代表大使は、本件に関して「暴力がエスカレートしたためであり、それはイスラエル側からのものである」と強く批判する一方、潘基文事務総長は、「最大限の自制」を呼びかけた。

ナハールネット(1月29日付)が報じた。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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