ヒューマン・ライツ・ウォッチがアサド大統領の発言を酷評(2015年2月11日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、BBCで10日に放映されたインタビュー番組でアサド大統領が「樽爆弾」の使用を否定したことに関して、「過去数年にわたり、樽爆弾が反体制派掌握地域…に雨のように降り注ぎ…、多くの男女、子供を殺害している」と反論、「問題はアサドが嘘をついているかどうかではない。彼が嘘をついているのは疑う余地がない。問題は、彼がなぜあのような道理に反するユーモアを言えると考えているかだ」と批判した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは2013年8月のダマスカス郊外県での化学兵器使用疑惑事件に際して、ケネス・ロス代表が声明(8月28日)を出し、米英仏が準備していたとされる軍事攻撃に「支持・反対いずれの立場も取らない。しかし、いかなる軍事介入も、シリアの全ての民間人をさらなる残虐行為からどの程度守ることができるのか、という観点から判断されるべきであると考える」と述べ、空爆を是認するような姿勢を示していた。

AFP, February 11, 2015、AP, February 11, 2015、ARA News, February 11, 2015、Champress, February 11, 2015、al-Hayat, February 12, 2015、Iraqi News, February 11, 2015、Kull-na Shuraka’, February 11, 2015、al-Mada Press, February 11, 2015、Naharnet, February 11, 2015、NNA, February 11, 2015、Reuters, February 11, 2015、SANA, February 11, 2015、UPI, February 11, 2015などをもとに作成。

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