シリア外務省は国連宛書簡で「シリア人の犠牲と苦しみの直接の責任は、テロを支援するトルコ政府にある」と訴える(2015年7月29日)

外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を送り、そのなかでイラク北部およびシリア北部に対するトルコの空爆に関して、シリア人の犠牲と苦しみの直接の責任は、テロを支援するトルコ政府にあると訴え、国連に対して責任をもって「テロとの戦い」に関する諸決議を実施し、テロ支援国の行動を抑止するための措置を講じるよう求めた。

書簡のなかで、外務在外居住者省は「4年半におよぶシリアの危機において、トルコはテロリストへの支援を通じたシリアへの陰謀を止まることなく行ってきた。テロリストは100以上の国からトルコ領を経由し、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など、アル=カーイダとつながりのある組織に加わっている」と非難、「トルコや近隣諸国が、関連する安保理決議を履行していれば、シリアに危機をもたらしている要因の70%は解決する」と主張した。

AFP, July 29, 2015、AP, July 29, 2015、ARA News, July 29, 2015、Champress, July 29, 2015、al-Hayat, July 30, 2015、Iraqi News, July 29, 2015、Kull-na Shuraka’, July 29, 2015、al-Mada Press, July 29, 2015、Naharnet, July 29, 2015、NNA, July 29, 2015、Reuters, July 29, 2015、SANA, July 29, 2015、UPI, July 29, 2015などをもとに作成。

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