2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月10日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ラッカ市の住民に対して、「アンバール・ディーナール」と呼ばれる独自通貨の使用を強要していると報じた。

「アンバール・ディーナール」はイラク・アンバール県のダーイシュが発行した独自の通貨だという。

**

クッルナー・シュラカー(2月10日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、委員会メンバーで共産主義行動党幹部のサフワーン・アッカーシュ氏がレバノンから陸路でシリアに入国した直後に失踪したと発表した。

**

シリア国内で活動すると思われる複数の武装集団が「シリア革命建設運動」なる新組織を結成、政権打倒を呼びかけた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立は、アサド政権による「戦争犯罪」を告発する報告書を国連に提出した。

同報告書において、連立は、アサド政権がジュネーブ2会議開始以降、1,805人を殺害したとしている。

うち834人がアレッポ県で「樽爆弾」による空爆で死亡したのだという。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.