2014年2月19日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事がAFP(2月19日付)に対して、ヒムス市旧市街(ディーワーン地区、ハミーディーヤ地区)から新たに11人の市民が退避したことを明らかにした。

バラーズィー県知事によると、市民の退避作業は、武装集団の発砲で中断していたが、この日の退避作業は国連の調整なしに、現地の名望家や宗教指導者のイニシアチブのもとに行われたという。

一方、SANA(2月19日付)によると、カフルラーター村、ダール・カビーラ村、キースィーン村、ブルジュ・カーイー村・タッルドゥー市間、ラスタン市、ウンム・リーシュ村・ラスム・アルナブ村間、サアン村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア・ライヴ・ネットワーク(2月19日付)によると、アレッポ市旧市街のアレッポ城の近くにある軍本部の地下にイスラーム戦線がトンネルを掘って爆発を仕掛け爆破、本部棟が全壊し、兵士30人以上を殺害した。

また『ハヤート』(2月20日付)によると、軍とイスラーム戦線が市内の警察署前、旧市街のアワーミード地区、スーク・ハリール地区で交戦する一方、軍はマサーキン・ハナーヌー地区、スッカリー地区、インザーラート地区、アターリブ市を「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(2月19日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハイダリーヤ地区、インザーラート地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、ブライジュ村、サルバス村、ウワイジャ地区、フサーミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、工業団地地区(シャイフ・ナッジャール市)、フマイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市、ハッザ氏、ジスリーン町、ハムーリーヤ市、サクバー市周辺、ダーライヤー市などを砲撃・空爆する一方、ヘリコプターがヤブルード市にビラを散布、武装集団メンバーに対してシリア・アラブ軍への投降を呼びかけた。

一方、SANA(2月19日付)によると、ヤブルード市一帯、サフル村郊外、ムシュリファ市郊外、リーマー農場、ルハイバ市東部、アーリヤ農場、アシュアリー農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその郊外、ダーライヤー市、ハラスター市、アルバイン市、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団が警察病院を砲撃し、建物に被害が出た。

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ダルアー県では、UNRWA(ベイルート)が声明を出し、ムザイリーブ町でUNRWAが運営する学校に対する砲撃で、子供5人を含む18人が死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、軍による「樽爆弾」の投下で、19人が死亡したと発表した。

またシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、政権による「虐殺」と批判した。

一方、SANA(2月19日付)によると、ムザイリーブ町で軍が「テロリスト」6人を殲滅したほか、ムハッジャ村入口などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハッジャ村、ズバイダ村、バルザン村で軍と反体制武装集団が交戦し、軍がハッジャ村一帯を空爆した。

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ラッカ県では、Syria-News(2月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アイン・アルース村出身のメンバー2人と、シャルカラーク村出身のメンバー1人がダーイシュ検問所を襲撃したとして処刑した。

またタッル・アブヤド市でも、ダーイシュの武器を襲撃したメンバー1人が粛清・処刑されたという。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(2月19日付)によると、ナスル中隊の盾旅団がハーン・シャイフーン市の南部と北部をつなぐ橋を爆破したと発表した。

一方、SANA(2月19日付)によると、バーブ・ハワー国境通行所近くにあるシャリーア法廷本部に対して軍を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

またクマイナース村では軍が反体制武装集団を要撃し、戦闘員35人を殺害、車輌4台を破壊、またファイルーン村、タッル・サラムー村、マジャース村、シュワイハ村、ナイラブ村近郊、ダブシャ村でも、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、マストゥーマ村、フーア市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、男女2人が死亡した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月19日付)によると、ラアス・アイン市で民主統一党のアサーイシュが、前日に拘束した青年の遺体を家族に引き渡した。

Kull-na Shuraka', February 19, 2014

Kull-na Shuraka’, February 19, 2014

この青年は、灯油販売業者と家族の間で発生したトラブルを受けて身柄を拘束されていたという。

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ダマスカス県では、SANA(2月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサブア・バフラート広場、ジャラー通りに迫撃砲弾3発が着弾し、女性1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月19日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月19日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、2人が死亡、6人が負傷したほか、スカイラビーヤ市・ハマー市間の街道で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破するなどして攻撃し、7人が負傷した。

さらにハマー市でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が負傷した。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、Syria Live Network, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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