2014年2月19日のシリア情勢:レバノンの動き

ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)のビイル・ハサン地区のイラン文化センター近くで、爆弾を積んだ車2台が相次いで自爆し、保健省によると少なくとも6人が死亡、129人が負傷した。

Naharnet, February 19, 2014

Naharnet, February 19, 2014

二つの爆発現場の距離は100メートルたらずで、レバノンの声ラジオ(2月19日付)によると、最初の自爆は、自爆犯が警察官の職務質問を受けている最中に行ったという。

また2件目の自爆は、対向車線を走っていた自動車によるもので、最初の爆発の直後に発生したという。

事件発生後、アル=カーイダとつながりのあるアブドゥッラー・アッザーム大隊がツイッターを通じて犯行声明を出した。

声明のなかでアブドゥッラー・アッザーム大隊は「大隊の兄弟であるフサイン・ブン・アリー大隊がイラン文化センターに対して攻撃を行った…。我々はイランとレバノンにおけるイランの党(ヒズブッラー)を標的とし続ける」と発表したうえで「シリアからのイランの党の部隊の撤退、レバノンの刑務所からの我らが収監者の釈放」を要求した。

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NNA(2月19日付)によると、ベカーア県バアルベック郡のバリータール村、ハーム村、フール・タアラー村の周辺に、シリア領から発射された迫撃砲弾5発が着弾した。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014、Voice of Lebanon, February 19, 2014などをもとに作成。

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