軍事裁判所のサクル・サクル長官は19日にベイルート南部郊外で発生した同時自爆テロに関して、DNA鑑定の結果、容疑者の1人を特定したと発表した。
DNA鑑定で特定された容疑者は、ニダール・ムガイヤル氏(パレスチナ人)で、犯行現場から同氏の顔写真が張られた偽造IDカードも発見されたという。
NNA(2月20日付)は、ムガイヤル氏に関して、サイダー市のサラフィー主義シャイフ、アフマド・アスィール師を支持していたと報じた。
またLBCI(2月20日付)は、ムガイヤル氏が、厳格なサラフィー主義者で、ヒズブッラーと戦うためにアスィール師によってシリアに送り込まれ、同地でシャームの民のヌスラ戦線に加入した、と伝えた。
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AFP(2月20日付)は、保健省からの情報として、19日のベイルート県南部郊外での同時自爆テロによる死者が10人に増加したと報じた。
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ナハールネット(2月20日付)によると、北部県トリポリ市ミナー地区で、アラブ民主党幹部のアブドゥッラフマーン・ディヤーブ氏が何者かに銃で撃たれ死亡した。
ディヤーブ氏はジャバル・フムスィン地区在住のアラウィー派宗徒で、息子のユースフ・ディヤーブ氏は、トリポリ市内のモスク2カ所で8月に発生した爆破事件の容疑者として身柄拘束されている。
AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、LBCI, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。
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