シリア・ロシア軍は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が展開するダルアー市を含むダルアー県各所を激しく爆撃・砲撃(2017年6月2日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月2日付)によると、ロシア軍戦闘機がヌアイマ村を15回にわたり空爆した。

また、ARA News(6月2日付)によると、シリア軍地上部隊も、反体制武装集団支配下のダーイル町、ウンム・マヤーズィン町、サイダー町、東ガーリヤ村、西ガーリヤ村、アルマー町、スーラ町、タファス市、ナスィーブ村を激しく砲撃した。

一方、SANA(6月2日付)によると、ダルアー市内に展開している反体制武装集団がカーシフ地区、クスール地区の住宅街を砲撃した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団戦闘員の退去が完了したはずの県東部バルザ区で、戦闘員およびその家族合わせて数百人がシリア政府が用意した旅客バス複数台に分乗し、新たに退去した。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.