シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダルアー市南部制圧に向け攻撃を強化(2017年6月12日)

ダルアー県では、『ハヤート』(6月13日付)によると、シリア軍と親政権武装勢力が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)が抵抗を続けるダルアー市マンシヤ地区、ダム街道地区、難民キャンプ地区など同市南部に対する激しい攻撃を継続、ドゥラル・シャーミーヤ(6月12日付)によると、シリア軍戦闘機が同地に50発以上の「樽爆弾」を投下、また地上部隊が地対地ミサイルやロケット弾40発以上で砲撃した。

一方、SANA(6月12日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、ダム街道地区、アッバースィーヤ地区で反体制武装集団と交戦する一方、タファス市に向かって飛行する反体制武装集団の無人航空機を撃墜した。

この無人航空機は、爆発物を搭載していたという。

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ハマー県では、SANA(6月12日付)によると、反体制武装集団がムハルダ市北部にあるムハルダ発電所を砲撃した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(6月13日付)によると、シリア軍がカフルラーハー市、タッル・ザハブ町を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のリーハーン農場一帯で、シリア軍とイスラーム軍が交戦した。

AFP, June 12, 2017、AP, June 12, 2017、ARA News, June 12, 2017、Champress, June 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2017、al-Hayat, June 13, 2017、Kull-na Shuraka’, June 12, 2017、al-Mada Press, June 12, 2017、Naharnet, June 12, 2017、NNA, June 12, 2017、Reuters, June 12, 2017、SANA, June 12, 2017、UPI, June 12, 2017などをもとに作成。

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