シリア軍はイスラーム軍の要衝フーシュ・ダワーヒラ村の75%を制圧(2017年6月13日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月13日付)、シリア人権監視団によると、東グータ地方にあるイスラーム軍の要衝フーシュ・ダワーヒラ村一帯でシリア軍が反体制武装集団(イスラーム軍)と交戦、同村の75%(14の農場と住居6棟)を制圧した。

一方、SANA(6月13日付)によると、東グータ地方に展開する反体制武装集団がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの民家を砲撃した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月13日付)によると、反体制武装集団がドゥマイル航空基地を砲撃した。

砲撃は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダルアー市南部一帯でのシリア軍に対する空爆・砲撃への報復だという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターが、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダルアー市マンシヤ地区など同市南部一帯に少なくとも96発の「樽爆弾」を投下、難民キャンプ地区一帯で反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、サイダー町一帯、ラジャート高原一帯にも「樽爆弾」を投下した。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(6月13日付)、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が県北部のハルハラ航空基地を砲撃した。

砲撃は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダルアー市南部一帯でのシリア軍に対する空爆・砲撃への報復だという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガントゥー市を空爆、ウンム・シャルシューフ村で反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒルブナフサ村を砲撃する一方、反体制武装集団はザーラ発電所一帯を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハムリーヤ丘一帯を砲撃した。

AFP, June 13, 2017、AP, June 13, 2017、ARA News, June 13, 2017、Champress, June 13, 2017、al-Hayat, June 14, 2017、Kull-na Shuraka’, June 13, 2017、al-Mada Press, June 13, 2017、Naharnet, June 13, 2017、NNA, June 13, 2017、Reuters, June 13, 2017、SANA, June 13, 2017、UPI, June 13, 2017などをもとに作成。

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