クッルナー・シュラカー(6月15日付)は、複数の親政権消息筋の話として、シリア政府がハサカ県内のアラブ人部族の子息を動員し、「シリア人民動員隊」の名で新たな民兵組織を設置するよう指示した、と伝えた。
同消息筋によると、「シリア人民動員隊」には、タイ部族の子息のほか、クルド人、シリア正教徒なども参加する見込みだという。
またハサカ青年連合によると、隊の結成には、シーア派宗徒のハサン・ムハンマド・ムスラト氏、アブドゥルハミード・カンジュ氏が指導にあたっているという。
なお、アナトリア通信(6月15日付)によると、アサド政権はイランとともにシリア北西部のアラブ人部族の子息からなる民兵組織を結成し、イラク国境地帯の制圧をめざしているという。
AFP, June 15, 2017、Anadolu Ajansı, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。
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