YPG主体のシリア民主軍はラッカ市バヤーティラ地区を制圧(2017年6月18日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がラッカ市内各所を空爆するなか、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が市南部のカスラト・ジュムア村に進攻し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを制圧した。

シリア民主軍はまた、ダイル・ザウル市内のバターニー地区、バリード地区、ヒッティーン地区などでもダーイシュと交戦した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、シリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ラッカ市内のバヤーティラ区を制圧した。

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ハサカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信(6月18日付)によると、ダーイシュの自爆戦闘員が西クルディスタン移行期民政局支配下のシャッダーディー市に潜入し、人民防衛隊主体のシリア民主軍の戦闘員10人を殺害した。

一方、ARA News(6月18日付)によると、カーミシュリー市スィヤーハ地区で爆弾が爆発した。死傷者はなかった。

AFP, June 18, 2017、AP, June 18, 2017、ARA News, June 18, 2017、Champress, June 18, 2017、al-Hayat, June 19, 2017、Kull-na Shuraka’, June 18, 2017、al-Mada Press, June 18, 2017、Naharnet, June 18, 2017、NNA, June 18, 2017、Reuters, June 18, 2017、SANA, June 18, 2017、UPI, June 18, 2017などをもとに作成。

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