米主導の有志連合はシリアとイラクでの爆撃で「意図せず死亡したとされる民間人」は2017年10月末の段階で1,790人、うち死亡が確認されたのは801人と発表(2017年11月30日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、民間人犠牲者調査チーム(Civilian Casualty Assessment Team)が2017年10月から11月初めにかけて、作戦地域(シリアおよびイラク)で現地調査を実施するなどして、シリアとイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる240件の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて519件の調査を行い、64件の調査を完了した。

調査を完了した64件のうち55件は事実と異なり、4件がすでに報告されている事案の重複であることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは5件のみで、これによる民間人の犠牲者は15人だった。

これにより、2014年8月から2017年10月までに有志連合が実施した空爆2万8,198回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は801人となった。

なお、有志連合の空爆で意図せず死亡したとされる民間人の数は1,790人となり、うち死亡が確認されたのは199人となった。

なお、695件については引き続き調査中。

CENTCOM, November 30, 2017をもとに作成。

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