アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構に近いイバー通信(12月17日付)は、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が、ハマー県北東部のイドリブ県境地域で連携していることを示す証拠として、自らが作成した勢力図を公開した。
この地図によると、シリア軍は、ダーイシュの支配地域を回避して、その東部に位置するラフジャーン村、シャークースィーヤ村、ウンム・マイヤール村、そして西部に位置するイドリブ県のアブー・ダーリー村、ムシャイリファ村のシャーム解放機構支配地域に進攻、一方ダーイシュは、両地域の間に位置するラスム・ハンマーム村方面への北進を試みている。
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首都の声(サウト・アースィマ)(12月17日付)は、複数の匿名消息筋の話として、ダマスカス県およびダマスカス郊外県で活動するダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員1人がシリア政府支配下のダマスカス県マイダーン区にあるマハーイニー病院で、軍事情報局パレスチナ課が厳戒態勢を敷くなか、同課の医師から治療を受けたと伝えた。
この戦闘員は、ダマスカス県タダームン区での反体制武装集団との戦闘で負傷したという。
AFP, December 17, 2017、ANHA, December 17, 2017、AP, December 17, 2017、ARA News, December 17, 2017、Champress, December 17, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 17, 2017、Naharnet, December 17, 2017、NNA, December 17, 2017、Reuters, December 17, 2017、SANA, December 17, 2017、Sawt al-‘Asima, December 17, 2017、UPI, December 17, 2017などをもとに作成。
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