シリア軍はハマー県北東部、アレッポ県南西部、イドリブ県南東部に広がるダーイシュの孤立支配地域を完全制圧(2018年2月9日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍が予備部隊および同盟部隊とともに、ハマー県北東部、アレッポ県南西部、イドリブ県南東部に広がるダーイシュ(イスラーム国)の孤立支配地域に対する掃討作戦を継続し、戦闘員(ほとんどが外国人)、装備を破壊・押収し、同地のダーイシュを根絶、同地を完全制圧したと発表した。

また、同地におけるダーイシュ根絶を受け、シリア軍はアレッポ県南西部でのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の掃討に注力すると強調した。

SANA(2月9日付)が伝えた。

SANA, February 9, 2018

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これに関して、シリア人権監視団は、シリア政府が、孤立支配地域で活動を続けてきたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員が反体制派支配下のイドリブ県方面に退去するのを許したと発表した。

一方、自由イドリブ軍のハサン・ハーッジ・アリー司令官は、ハマー県北東部からイドリブ県南東部に逃れて来たダーイシュ(イスラーム国)戦闘員約200人と交戦したと発表した。

AFP, February 9, 2018、ANHA, February 9, 2018、AP, February 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2018、al-Hayat, February 10, 2018、Reuters, February 9, 2018、SANA, February 9, 2018、UPI, February 9, 2018などをもとに作成。

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