トルコの支援を受ける国民解放戦線の指導評議会メンバーで、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動のハサン・スーファーン前総司令官は、シャーム自由人イスラーム運動系サイトのナダー・スーリヤー(10月4日付)の取材に応じ、ロシア・トルコ首脳が17日にイドリブ県で非武装地帯を設置合意したことに関して「我々は、敵国ロシアがそれ(非武装地帯設置合意)を長期間遵守するとは思っていない…シリア国民の革命は終わらないし、その闘争はイドリブ県境にいたる地域で、自由が得られるまで続く」と述べた。
スーファーン氏はまた、国民解放戦線が非武装地帯設置合意を(ロシア軍の同地への撤退を拒否しつつも)受諾したことに関して、「国民戦線は即座に同意したことで、トルコは、ロシア軍の非武装地帯への進入阻止にかかる文言にこだわることなく、ロシアと交渉できるようになった…。拒否することで、トルコを煩わせたくなかった」ためと述べた。
AFP, October 4, 2018、ANHA, October 4, 2018、AP, October 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2018、al-Hayat, October 5, 2018、Nada’ Suriya, October 4, 2018、Reuters, October 4, 2018、SANA, October 4, 2018、UPI, October 4, 2018などをもとに作成。
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