2014年4月16日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月16日付)によると、独立記念日(4月17日)を記念して、各地で軍による「テロとの戦い」と治安・安定回復に向けた犠牲を支持するデモ集会(革命青年連合などが主催)が実施され、多数の市民が参加した。

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

SANA, April 16, 2014

デモ集会が行われたのは、ダマスカス県ユーズフ・アズマ広場、ザーヒラ地区、ラブワ地区、ダマスカス郊外県のアッサール・ワルド町、ハマー市、ハサカ市、タルトゥース市、ダイル・ザウル市、アレッポ大学など。

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なお、ARA News(4月16日付)によると、ハサカ市でのデモ行進では、参加者が、民主統一党が実効支配するハサカ県のマーリキーヤ市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、アレッポ県のアイン・アラブ市、アフリーン市、トルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)のアンタキア市の「領土の一体性」を訴えたという。

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バアス党民族指導部とシリア地域指導部は独立記念日(4月17日)に合わせて声明を出し、「シリア国民は、かつて植民地主義の崩壊を宣言した時と同じように、テロと新植民地主義を頓挫させた最初の国民となろう」と鼓舞した。

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外務在外居住者省報道官は、14日のEU外相会議の声明に関して、「シリア内政へのあからさまな干渉」と非難した。

SANA(4月16日付)が伝えた。

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リヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使はツイッターで、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が死亡したとの一部報道を否定した。

クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、死亡報道は、「ムアッリム外務在外居住者大臣が(ベイルートの病院で)危篤状態に陥ったと喜劇俳優のドゥライド・ラッハーム氏が明らかにした」とするスクープ報道に端を発しているという。

AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。

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