2014年4月21日のシリア情勢:諸外国の動き

米国務省のジェーン・サキ報道官は、ハマー県カフルズィーター市で毒ガスが使用されたとする反体制勢力などの主張に関して「工業用化学物質が使用されたことの兆候(indications)がある」と述べた。

「工業化学物質」は塩素ガスの可能性があるという。

サキ報道官はまた「(シリア)政府に責任があるとする主張を調べている」と付言した。

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人民議会による大統領選挙の日程決定に関して、国連のステファン・ドゥジャリック報道官(事務総長付)は異例の声明を出し、「潘基文事務総長とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、これまでに何度も、現状での大統領選挙の実施が…政治プロセスを反故にし、政治的解決にいたる可能性を阻害すると警告してきた…。大統領選挙の実施はジュネーブ合意の文言およびその精神に合致しない」と非難した。

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英国のマーク・サイモンズ外務担当国務大臣は、人民議会による大統領選挙日程決定に関して「いかなる価値も信用もなく…、アサドによる選挙実施の唯一の目的は自らの独裁を支えること」と非難した。

AFP, April 21, 2014、AP, April 21, 2014、ARA News, April 21, 2014、Champress, April 21, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 21, 2014、Kull-na Shuraka’, April 21, 2014、Naharnet, April 21, 2014、NNA, April 21, 2014、Reuters, April 21, 2014、SANA, April 21, 2014、UPI, April 21, 2014などをもとに作成。

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