シリア反体制勢力の動き(2014年5月16日)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ヒムス州のワーリー、アブー・アブドゥッラフマーン氏は声明を出し、ヒムス県のスワイス家を「アッラーと宗教の敵、体制の手先」と批判し、同家が暮らすタルビーサ市、ラスタン市、ガントゥー市、ザアフラーナ村を「ムジャーヒディーンにとって合法的な標的」と位置づけるとともに、住民に72時間以内に避難するよう呼びかけた。

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ダマスカスおよび同郊外軍事評議会議長のハーリド・ハッブース大佐は声明を出し、自らが2012年9月に結成した同評議会の指揮権を、アンマール・ニムル空軍大佐に委譲すると発表した。

指揮権の委譲は、評議会のすべての部隊の代表者が出席した会合を受けて決断され、ダマスカス軍事評議会の指揮と組織を再編することが目的だという。

なおクッルナー・シュラカー(5月16日付)によると、これによるダマスカスおよび同郊外軍事評議会の執行部は以下の通り改編したという:

司令官:アンマール・ニムル空軍大佐
副司令官:ムハンマド・ファールーク大佐
第二副司令官兼連絡調整局長:ムハンマド・ウサーマ大佐
軍事委員会議長:ハーリド・ハッブース大佐
政治局長:サービト・アラビー氏
財務局長:ムンズィル・ムハンマド会計士
医務局長:ウマル・アブー・クタイバ少佐
法務シャリーア局長:イスマーイール・アブー・マスウード氏
武器局長:ムハンマド・アリー・シャーミー大尉
兵站支援局長:ズィヤード・アブー・フサーム氏
広報担当官:アリー・イブラーヒーム氏
報道官:ウルーバ・バラカート女史

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

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