シリア・ムスリム同胞団のサーリム前最高監督者「アサドによる大ムフティー職の廃止はケマリストがイスラーム教徒の歴史からカリフ制を抹消したことに似ている」(2021年11月16日)

シリア・ムスリム同胞団の前の最高監督者でアラブ・オリエント文明戦略研究センターの代表を務めるズハイル・サーリム氏(英ロンドン在住)は、アサド大統領が共和国大ムフティーの職を廃止したことを厳しく非難した。

アラブ・オリエント文明戦略研究センターで発表した論説のなかで、サーリム氏は、大ムフティー職の廃止を「ケマリストがイスラーム教徒の歴史からカリフ制を抹消したことに似ている」としたうえで、「バッシャール・アサドが、シャームの歴史のなかでも困難なこの時期に無謀で忌まわしい措置を実施することは…、シオニストどもが欲している自らが残留するための対価を直接払うことだ」と非難した。

AFP, November 16, 2021、ANHA, November 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2021、Reuters, November 16, 2021、SANA, November 16, 2021、SOHR, November 16, 2021などをもとに作成。

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