イラクの動き(2014年6月7日)

マダー・プレス(6月7日付)などによると、アンバール県ラマーディー市西部にあるアンバール大学をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が一時占拠した。

ダーイシュは大学構内にいた学生、教員、職員ら300人に対して、大学の裏門から退去することを許可し、学生らは避難、その後ダーイシュは大学構内のほとんどから撤退、大学周辺で治安部隊と交戦した。

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マダー・プレス(6月7日付)は、ニナワ県作戦司令室の話として、軍ヘリコプターが、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって占拠されたモスル市西部(7月17日地区、ムシャイリファ地区、タナク地区、ヤルムーク区)に対して空爆を行ったと報じた。

またニナワ県作戦司令室は住民に対して外出を控えるよう呼びかけた。

一方、モスル市東部に侵入しようとしたダーイシュと軍が交戦し、ダーイシュの司令官1人を含む30人が死亡した。

このほか、マダー・プレス(6月7日付)は、ニナワ県スーラ騎兵旅団第3連隊筋の話として、モスル市西部の同連隊本部がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって包囲され、通信が遮断されていると報じた。

AFP, June 7, 2014、AP, June 7, 2014、ARA News, June 7, 2014、Champress, June 7, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 7, 2014、al-Mada Press, June 7, 2014、Naharnet, June 7, 2014、NNA, June 7, 2014、Reuters, June 7, 2014、SANA, June 7, 2014、UPI, June 7, 2014などをもとに作成。

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