サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・ビン・アブドゥッラー外務大臣がシリアを公式訪問し、アサド大統領と会談し、二国間関係、アラブ世界、国際社会の政治問題について意見を交わした。
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サウジアラビアの閣僚がシリアを訪問するのは、2011年3月に「アラブの春」が波及し、同年11月にシリアがアラブ連盟の加盟資格一時停止処分を受けて以降初めて。
ファイサル外務大臣は、シリア国民のさらなる安全と安定に対するサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・スウード国王、ムハンマド・ビン・サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・スウード首相(皇太子)の願いを伝えた。
これに対して、アサド大統領は、サルマーン国王、ムハンマド皇太子への挨拶の言葉を伝えるとともに、アラブ人を団結させる同胞意識は、アラブ諸国の絆をもっとも深く表す深淵なものだと強調した。
また、シリアとサウジアラビアの関係が健全であることは、あるべき自然な状態で、その関係は両国の長年にわたる歴史的なかかわりの深さに基づいており、両国だけでなく、アラブ諸国、中東地域の利益につながると述べた。
そのうえで、アラブの友愛的な役割がシリア国民を支援し、シリアに対する戦争によるあらゆる影響を乗り越え、事態を安定化させ、シリアの全領土を開放するうえで必要だと付言した。
アサド大統領は、国際情勢の変化のなかで、さまざまな分野でアラブ人民の利益を増進させるため、アラブ諸国間の協力をこれまで以上に必要なものとなっているとの見方を示した。
SANA(4月18日付)が伝えた。
AFP, April 18, 2023、ANHA, April 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2023、Reuters, April 18, 2023、SANA, April 18, 2023、SOHR, April 18, 2023などをもとに作成。
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