ダマスカス郊外県では、SANA(2月28日付)によると、東グータ地方で活動を続けるシャーム解放機構などの反体制武装集団が、住民退去のために人道回廊が設置されたワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを砲撃し、砲弾6発が着弾した。
人道回廊が設置されて2日目となる28日も、シリア政府当局が搬出態勢を整えているにもかかわらず、反体制武装集団の砲撃によって、前日に引き続き人道回廊からの住民の退去は行われなかったという。
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国連のステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官は、ニューヨークの国連本部での記者会見で、ダマスカス郊外県東グータ地方での「戦闘激化によって、グータ地方での救命や負傷者搬出のために車輌を動かすことができない」と述べた。
また、赤十字国際委員会シリア事務所のアンジー・スィドキー報道官は、「十分な安全の保障がなければ、市民…、そして母親や子供からなる家族が回廊を使うのは困難だ…。民間人は、双方がコンセンサスに達していないことを恐れている」と述べた。
シリア人権監視団によると、シリア軍は27日夜から28日未明にかけて、東グータ地方東部のフーシュ・ダワーヒラ村、シャイフーニーヤ村一帯に対して激しい爆撃・砲撃を加えるとともに、地上部隊がイスラーム軍と交戦した。
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一方、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官によると、東グータ地方の住民は、戦闘員を残して同地から退去することを拒否している、という。
AFP, February 28, 2018、ANHA, February 28, 2018、AP, February 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2018、al-Hayat, March 1, 2018、Reuters, February 28, 2018、SANA, February 28, 2018、UPI, February 28, 2018などをもとに作成。
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