エジプト外務省はシリア政府軍を支援するためにエジプト軍がシリア領内に派遣されたとの報道を否定(2016年11月4日)

エジプト外務省のアフマド・アブー・ザイド報道官は、エジプト政府が軍部隊をシリア領内に派遣したとする一部報道を否定した。

アブー・ザイド報道官は「シリアの危機に対するエジプトの姿勢は明白だ。我々はシリア領内のいかなる軍事的選択肢も支持しないし、この分野でいかなる当事者も支援しない…。シリアへのエジプト軍部隊派遣の話は事実無根で不正確だ」と述べた。

これに関して、シリアの外務在外居住者省は「事実が確認された段階で声明を出す」と発表した。

イランのタスニーム通信(11月3日付)は、エジプト政府がシリア政府軍を支援するためにシリア領内に部隊を派遣したと報じていた。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、Tasnim News Agency, November 3, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県北部でトルコ軍と反体制武装集団に攻勢をかけ、戦闘員15人を殺害、トルコ軍戦車2輌を破壊(2016年11月4日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信が、アフタリーン氏南部一帯で、トルコ軍およびその全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)と交戦し、戦闘員15人を殺害、トルコ軍戦車2輌を破壊したと発表した。

ARA News(11月4日付)によると、戦闘はアフタリーン市南部のタッル・ジージャーン村一帯などで発生した。

これに関して、ハワール・キリス作戦司令室に参加しているタフリール軍は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、司令官のムハンマド・アフマド氏(ムハンマボ・ガービー)が戦死したと発表した。

Kull-na Shuraka', November 4, 2016
Kull-na Shuraka’, November 4, 2016

またトルコ軍も声明を出し、この戦闘で、トルコ軍兵士3人が負傷したと発表した。

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ARA News(11月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ティグリス州の広報局は「勝利は忍耐とともにある」と題した宣伝ビデオをインターネットを通じて配信、そのなかでダービク村奪還に向けた大規模作戦を準備していることを明らかにした。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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シリア軍とダーイシュはヒムス県東部で戦闘を続ける(2016年11月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ町一帯、マフル油田一帯、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月4日付)によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ町畜産農場一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダルアー県では、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍は声明を出し、アブー・ムハンマド・マクディスィー氏を新司令官に任命したと発表した。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会のリファーイー議長「シリアの反体制派は外国からの戦闘員を必要としていない」(2016年11月4日)

シリア・イスラーム評議会のウサーマ・リファーイー議長はアナトリア通信(11月3日付)に対して、「シリアの反体制派は外国からの戦闘員を必要としていない」と述べたうえで、「戦闘員以外の物的、精神的な支援をシリア革命に対して行う」よう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', November 4, 2016
Kull-na Shuraka’, November 4, 2016

 

AFP, November 4, 2016、Anadolu Ajansı, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部、ダマスカス郊外県ハーン・シャイフ・キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団に対して攻勢を続ける(2016年11月4日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタイバト・イマーム市、ブワイダ村、ラハーヤー村などで反体制武装集団(ファトフ軍)に対して激しい空爆を行った。

一方、SANA(11月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北部のバッザーム丘北部一帯から反体制武装集団(ファトフ軍)を掃討し、同地を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、西グータ地方のブワイダ村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月4日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにハーン・シャイフ・キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジュムーア丘、イブタア町を砲撃した。

一方、SANA(11月4日付)によると、シリア軍がジャッリーン村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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クナイトラ県では、SANA(11月4日付)によると、シャーム・ファトフ戦線がハラファー村、ハドル村を砲撃し、1人が死亡、12人以上が負傷した。

これに対し、シリア軍は、タルジャナ村などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(11月4日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ダイル・フール村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍による「猶予停戦」のなか、反体制派が人道回廊を砲撃し、ロシア軍兵士2人が負傷、アレッポ市東部からの戦闘員・住民の退去・避難は見られず(2016年11月4日)

アレッポ県では、シリア・ロシア両軍が午前9時から午後7時までの10時間、反体制武装集団のアレッポ市東部からの退去のための「猶予停戦」(人道停戦)を発効し、カースティールー通行所とハイイル・マシャーリカ通行所の2カ所が開放された。

『ハヤート』(11月5日付)によると、この「猶予停戦」により、シリア軍が包囲する反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部では、戦闘が終息、民間人、戦闘員の死傷者はなかった。

しかし、ロシア国防省は声明を出し、アレッポ市東部と外界を結ぶ人道回廊の一つ同市北部のカースティールー回廊に配置されていたロシア軍(ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍所属)2人が、反体制武装集団の砲撃を受けて負傷したと発表した。

また、シリア・アラブ・テレビ(11月5日付)によると、イフバーリーヤ・チャンネルの特派員1人も負傷した。

SANA, November 4, 2016
SANA, November 4, 2016

SANA(11月4日付)は、アレッポ市東部でシリア・ロシア両軍が「猶予停戦」(3日午前9時~午後7時)を発効したのに対し、同地を占拠する反体制武装集団(ファトフ軍)は、住民が市外に退去するのを阻止し、「人間の盾」とし利用し続けたと伝えた。

シリア人権監視団によると、「猶予停戦」期間中、アレッポ市東部からの民間人の避難、戦闘員の退去はなかったという。

なお、国連OCHAのヤンス・ラーク(Jens Laerke)報道官は、この「猶予停戦」中、「安全面の保障」がなかったために、アレッポ市東部への人道支援物資の搬入作業は実施されなかったと発表した。

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一方、SANA(11月4日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市西部のラームーサ地区を砲撃し、2人が死亡、11人が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(11月4日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機がカフル・ナーヤー村を空爆し、13人が死亡、数十人が負傷したという。

他方、シャーム自由人イスラーム運動はアレッポ市とサラミーヤ市(ハマー県)、ハマー市を結ぶシリア軍の唯一の兵站路アレッポ市・イスリヤー村街道を遮断したと発表した。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11月3日にシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年11月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月3日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 4, 2016、AP, November 4, 2016、ARA News, November 4, 2016、Champress, November 4, 2016、al-Hayat, November 5, 2016、Iraqi News, November 4, 2016、Kull-na Shuraka’, November 4, 2016、al-Mada Press, November 4, 2016、Naharnet, November 4, 2016、NNA, November 4, 2016、Reuters, November 4, 2016、SANA, November 4, 2016、UPI, November 4, 2016などをもとに作成。

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