シリア軍が攻勢を続けてきたハーン・シャイフ・キャンプ(ダマスカス郊外県)で反体制武装集団退去を協議するための停戦が発効(2016年11月20日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、シリア軍が攻勢を続けてきたハーン・シャイフ・キャンプで、シリア軍と反体制武装集団の停戦が発効した。

シリア政府側は停戦期間中、反体制武装集団の同地からの退去や武器の引き渡しを要求する。

Kull-na Shuraka', November 22, 2016
Kull-na Shuraka’, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ市郊外の検問所をめぐって国防隊とイラク人民兵が交戦し、4人が死亡(2016年11月20日)

ダマスカス郊外県では、ARA News(11月20日付)によると、サイイダ・ザイナブ町郊外で、国防隊とイラク人民兵組織のアブー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員が衝突し、双方合わせて4人が死亡、6人が負傷した。

衝突は、アブー・ファドル・アッバース旅団が国防隊の検問所を占拠し、その引き渡しを拒否したことが原因だったという。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県北部アフリーン市一帯と西部マンビジュ市一帯でYPG主体のシリア民主軍の拠点を爆撃・砲撃(2016年11月20日)

アレッポ県では、ARA News(11月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外一帯(県北部)にある人民防衛隊主体のシリア民主軍拠点複数カ所をトルコ軍が砲撃した。

トルコ軍はまた、県西部のマンビジュ市郊外一帯で、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会の拠点を空爆した。


AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア・ロシア両軍の爆撃回数とその犠牲者数を発表(2016年11月20日)

シリア人権監視団は、2015年11月20日から2016年11月20日までの約25ヶ月間で、シリア軍シリア国内各所で実施した空爆が7万2,453「回」に達したと発表した。

うち「樽爆弾」による空爆は3万9,451「発」に、また戦闘機による爆撃は3万3,002「回」に及んだという。

またこの爆撃により、9,902人の民間人が死亡(うち子供2,159人、女性、1,424人、男性6,319人)、5万6,000人が負傷、数万人が避難を余儀なくされたという。

また、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などのイスラーム過激派を含む反体制武装集団戦闘員の死者数は5,863人、負傷者数は数千人に及ぶという。

一方、ロシア軍による空爆では、2015年9月30日の開始以降、民間人1万340人(うち子供1,092人、女性629人、男性2,664人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,887人、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団戦闘員3,068人が死亡したという。

なお、シリア人権監視団は、日々の空爆に関する発表において、シリア軍とロシア軍の戦闘機をほとんど区別することはなく、どのように両国戦闘機を識別し、各軍の犠牲者の内訳を算定しているか不明。

また、シリア軍の空爆の数値に関しては、実際に投下された爆弾「発」数なのか、実施された爆撃の「回」数なのかも判然としない。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会代表がフランス外相と会談(2016年11月20日)

リヤド最高交渉委員会のリヤード・ヒジャーブ代表(元首相)はフランスを訪問し、パリでジャン=マルク・エロー外務大臣、アレッポ市東部の戦況や人道状況について意見を交わした。

『ハヤート』(11月21日付)が伝えた。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県バーブ市北部でのダーイシュとの戦闘でトルコ軍兵士3人が負傷、うち1人が死亡(2016年11月20日)

アレッポ県では、トルコの複数の治安筋によると、バーブ市北部近郊でハワール・キリス作戦司令室とともにダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加していたトルコ軍兵士3人が19日に負傷し、トルコ軍ヘリコプターでトルコ領内ガジアンテップ市の病院に搬送されたが、うち1人が20日に死亡した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍が支援するハワール・キリス作戦司令室、有志連合が支援するシリア民主軍が混戦するバーブ市の西方でダーイシュの拠点を攻撃(2016年11月20日)

アレッポ県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校に近いダイル・ハーフィル市一帯(バーブ市西方)で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、戦闘員17人を殲滅した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフナ市、シャーイル油田一帯、マフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクルなどでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部で籠城する反体制派は、アレッポ市西部の学校を砲撃し子供8人を殺害する一方、シリア軍による塩素ガス攻撃で子供4人が死亡したと主張(2016年11月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区一帯でシリア軍、親政権武装勢力が反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦した。

両者はまた、アレッポ市北部のブアイディーン地区一帯、ブスターン・バーシャー地区一帯でも交戦を続けた。

シリア軍は、前日に引き続き、アレッポ市東部一帯(サーフール地区などで空爆・砲撃を継続、シャッアール地区、バドルー山地区を「樽爆弾」で空爆し、女性2人を含む4人が死亡した。

アレッポ市東部でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのアル=カーイダ系組織と共闘する「穏健な反体制派」の「命じられるまま正しく進め」連合のザカリヤー・マラーヒフジー司令官は、サーフール地区でのシリア軍の空爆・砲撃では、塩素ガスを装填したと思われる砲弾が使用されたと主張、インターネット上では、塩素ガスを吸って死亡したとされる4人の子供の遺体の動画(https://youtu.be/jZ_zHfaKptw)が公開された。

しかし、シリア人権監視団は、同地で有毒ガスが使用されたことは確認できなかったと発表した。

アレッポ市外では、シリア軍がアウラム・クブラー町各所を空爆した。

ARA News(11月20日付)によると、アウラム・クブラー町に対する空爆はロシア軍によるもので、これによってホワイト・ヘルメットのセンターが破壊されたという。

なお、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部一帯でのシリア軍の空爆、砲撃により過去24時間で54人(うち子供8人、女性17人)が死亡したという。

一方、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市フルカーン地区の学校を砲撃し、7歳から12歳の児童8人が死亡、27人が負傷した。

また反体制武装集団は法学部一帯、サビール地区、ムーカーンブー地区一帯を砲撃し、2人が死亡、32人が負傷した。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

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また、SANA(11月20日付)によると、このほか、アレッポ大学おおよびナーブルス学校で、反体制武装集団によって退去を阻止されているアレッポ市東部の住民との連帯を訴えるデモが行われ、多数の住民が参加した。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

 

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このほか、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部から一家6人が脱出し、当局に保護され、バアス党アレッポ支部施設でフサイン・ディヤーブ県知事、アフマド・サーリフ・イブラーヒーム・バアス党アレッポ支部書記長らと面談した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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反体制派がダマスカス郊外県ハラスター市郊外の住宅街を砲撃し、2人が死亡する一方、シリア軍が同県ナシャービーヤ町の学校を爆撃し、子供2人を含む3人が死亡(2016年11月20日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯で反体制武装集団の車輌を攻撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町各所を空爆した。

またクッルナー・シュラカー(11月20日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村を空爆し、40人が死傷した。

一方、SANA(11月20日付)によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃し、子供1人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区各所を砲撃、またサアン・アスワド村を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(11月20日付)によると、シリア軍がナシャービーヤ町にあるカルマ学校を空爆し、子供2人と女性1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', November 20, 2016
Kull-na Shuraka’, November 20, 2016

一方、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外の住宅街(ダーヒヤト・アサド町)を砲撃し、2人が死亡、13人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月20日付)によると、反体制武装集団がヒムス市ザフラー地区を砲撃し、4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(11月20日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団がバアス市を砲撃し、1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(11月20日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団がダルアー市サビール地区を砲撃し、2人が負傷した。

これに対して、シリア軍は、ダルアー市砂糖公社西部一帯、看護学校南部一帯、ブスラー広場などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がジャウバル区でラフマーン軍団の拠点などに対して特殊作戦を実施した。

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、反体制派が籠城を続けるアレッポ市東部の自治を提案するも、シリア政府は「テロリストへの報償」と反論、これを全面拒否(2016年11月20日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリアの首都ダマスカスを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談し、紛争の政治的解決に向けた対話(ジュネーブ会議)再開の是非について意見を交わした。

SANA(11月20日付)によると、会談で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア政府が前提条件と外国の干渉のないかたちで対話を再開することが肝要だとの見解を示した。

同時に、「テロとの戦い」、住民の保護、テロ組織が国民にもたらしている苦難を軽減するための人道支援に向けて、シリア政府が努力を継続していると表明、国連に対して「テロとの戦い」にかかる諸決議やとりきめに準じて、これを後押しするよう求めた。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース顧問が同席した。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

ムアッリム外務在外居住者大臣は会談後に記者会見を開き、反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部の市民救済がシリア国家の義務だと位置づけた。

また、デミストゥラ氏が会談で、アレッポ市東部を反体制派の自治下に置くことを提案したことを明らかにしたうえで、この構想については、「我々はアレッポ市東部からのテロリストの退去に合意しているが…、27万5,000人もの死人が5~7,000人ほどの戦闘員の人質になっていることは尋常ではない…。そんなことを認める政府はどこもない」と主張、それが「テロリストへの報償」になりかねないとして全面拒否した。

なお、デミストゥラ氏は先週、『ガーディアン』紙とのインタビューのなかで、シリア政府が、シャーム・ファトフ戦線の退去を条件に、アレッポ市東部における反体制派の自治を承認する意向を示していると述べていた。

SANA, November 20, 2016
SANA, November 20, 2016

AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。

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