シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明するとともに、一部の勢力が今も前政権の「分断と憎悪の言語」を繰り返し、扇動、排外的言説を再生産していると非難、排除なき国民的対話と新たな社会契約が必要だと強調した。
シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権の支配地でアサド政権崩壊に関連する祝賀が行われるなか、同政権の国防省に所属する武装グループが同軍に対して挑発的・敵対的な扇動行為(示威行動)を行ったとして、これを非難した。
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民主社会運動(TEV-DEM)は公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明する一方、「アル=カーイダから派生したシャーム解放機構」が作り出したアフマド・シャルア移行期政権を「国民への約束に忠実ではなく、むしろその背後にいる後見人に忠実」だと断じ、トルコ、カタールの影響力の強化、ムスリム同胞団や排外的民族主義勢力の台頭、アラウィー派とドゥルーズ派への虐殺、キリスト教徒への攻撃、クルド人にかかる真実と、シリア民主軍による「テロとの戦い」と国家建設のける役割の歪曲を行っていると非難した。
そのうえで、前政権の崩壊は、抑圧と否認の終わりを意味するものではないと強調、シリア国民が自由と尊厳という真の目標を達成するまで、闘いを継続すると表明した。
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