シリア国内の暴力:ヒムス市での爆弾テロで200人以上死傷(2015年1月21日)

ヒムス県では、『ハヤート』(1月22日付)によると、ヒムス市アクラマ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、200人以上が死傷した。

ヒムス県のタラール・バラーズィー知事によると、このテロで、7人が死亡、30人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、このテロにより、大学生4人を含む10人が死亡した。

ヒムス市は2014年2月の停戦合意により、ワアル地区以外がシリア政府の支配下に置かれており、アクラマ地区は「アラウィー派」住民が多いことで知られている。

SANA, January 21, 2015

SANA, January 21, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、シリア軍がカフルラーハー市、タッル・ザハブ町を「樽爆弾」で攻撃し、住民多数が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市をシリア軍が空爆し、男性5人が死亡した。

またシリア軍はフライターン市、マーイル町、ヌッブル市、ザフラー町一帯を空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、カフルハムザ村・カースティールー地区街道で男性2人の銃殺体が発見された。

遺体には拷問を受けた傷が残っていたという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市、マール村、ダイル・アダス村、タスィール町をシリア軍が空爆し、1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、ヒザーリーン村を空爆し、12人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(1月21日付)によると、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ロイター通信(1月21日付)は、「シリア電子軍」がフランス日刊紙『ル・モンド』のホープページに対してサイバー攻撃をしかけ、同ホームページが一時閲覧不能となった、と伝えた。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

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