タドムル市郊外の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍コマンド中隊兵士数十人を捕捉か?(2015年7月12日)

ヒムス県では、『ハヤート』(7月13日付)によると、シリア軍、国防隊がタドムル市南西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ザマーン・ワスル(7月12日付)によると、ダーイシュ・ヒムス州広報局は、タドムル市から50キロの地点(砂漠地帯(アブー・ファワーリス地区)で、ヒズブッラーの教練を受けたシリア軍コマンド連隊を要撃し、兵士数十人を捕捉した、と発表した。

一方、SANA(7月12日付)によると、タドムル市西部の柑橘農園一帯、ラッフーム村、ウンク・ハワー村などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(7月12日付)によると、スィッリーン町郊外のマグリバタイン村、カスク・カバリー村、フワイジャト・アッラーウィー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

一方、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、サウジアラビア人司令官ら幹部複数が死亡した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して48回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ハサカ市近郊(7回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015、Zaman al-Wasl, July 12, 2015などをもとに作成。

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