カタールで米露サウジ外相が会談し、シリア情勢などについて意見を交わす(2015年8月3日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、ジョン・ケリー米国務長官、サウジアラビアのアブドゥルジュバイル外務大臣が、訪問先のカタールの首都ドーハで会談し、イラン核開発問題、シリア、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)対策などについて意見を交わした。

ノヴォロシア・トゥデイ(8月4日付)によると、ラブロフ外務大臣はこの会談に関して、シリア領内での米軍による「穏健な反体制派」への航空支援について言及し、「国際法に反するような措置がもたらす負の産物」が生じるとケリー国務長官に改めて指摘した。

またラブロフ外務大臣は、ダーイシュ殲滅が「空爆だけでは不十分で、現地(シリア国内)で武器を手に取りテロリストの脅威と戦っている同じ考え方の者と関係を強化する必要があることを皆が理解した」と付言したという。

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カタールを訪問中のジョン・ケリー米国務長官は、ハーリド・アティーヤ外務大臣との会談後の共同記者会見でシリア情勢について触れ、「シリアにおいて軍事的解決はない。アサドは正統性を失って久しい。政治的解決を図る必要がある」と述べるとともに、米軍の教練を受けたシリアの「穏健な反体制派」を支援する意思を示した。

ARA News(8月4日付)などが伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、カタールを訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立の元代表で無所属の反体制活動家ムアーッズ・ハティーブ氏と会談した。

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カタールの首都ドーハで開かれていたGCC外相会議が閉幕声明を発表、シリア政府が「正統性を完全に失っている」としたうえで、「シリア国民の要望に応え、国民統合、多元主義、人権を強化する新たなシリア政府を樹立する必要がある」と主張した。

『ハヤート』(8月5日付)が伝えた。

AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Novorossia Today, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

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