YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ支配下のラッカ市西部入口に到達(2017年6月7日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市西部のハルカル城丘を制圧し、ラッカ市西側の入口に到達した。

また米主導の有志連合がラッカ市内のジュマイリー地区にあるヌール・モスクの近くでダーイシュの車輌2台を爆撃、またブスターン公園内に配備されていた23ミリ機関砲を装備する車輌を破壊した。

なお、シリア人権監視団によると、ラッカ市では米主導の有志連合の空爆により過去48時間で民間人30人の死亡が確認されているという。

一方、ラッカ市内で住民に対する裁判で、「背教罪」や有志連合との「共謀罪」を宣告してきたダーイシュの幹部の一人アブドゥッラー・ジャルキーフ氏がシリア民主軍に投降したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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