シャーム解放機構とイドリブ自由軍が第13師団の完全解体などを骨子とする合意を交わす一方、シリア・イスラーム評議会はシャーム解放機構を非難(2017年6月10日)

シャーム解放機構と共闘するイドリブ自由軍のムスタファー・アブー・ウダイ広報局長は、シャーム解放機構によるマアッラト・ヌウマーン市(イドリブ県)制圧と第13師団の粛清に関して、クッルナー・シュラカー(6月10日付)に対し、両者は第13師団の完全解体、同師団の本部・拠点のシャーム解放機構への引き渡し、指名手配中のメンバーの司法委員会への身柄引き渡し、を骨子とする合意を交わしたことを明らかにした。

ARA News, June 10, 2017

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シリア・イスラーム評議会は、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市でのシャーム解放機構による第13師団粛清を受けるかたちで、声明を出し、「ジハード」というスローガンのもと、シャーム解放機構が他の武装勢力に対して逮捕、暴行などの不義を続けていると非難、事態打開の唯一の方法が反体制派の統合にあると主張した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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