ラッカ県では、ARA News(6月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県西部の20カ村から撤退したのを受け、シリア軍が同地に進軍、これを制圧した。
シリア軍が制圧したのは、ディブスィー・アフナーン村、ディブスィー・ファラジュ村、ファヒーハ村、カッタート村、アル=ジャリーヤート村、マシュラファト・サアブ村、マシュラファト・ジャガル村、ガマーミーズ村、ウマイラート村、サーリミーヤ村、ムガイズィーラ村、ヒルバト・ワーウィー村、マドヒール村、ジャリーヤート村、ガイス村、ムハッダド村、クスール村、シャンタ村、シャアブ・ドゥッカール村、ビイル・ムライハーン村、ラムサーン村。
これにより、タブカ市一帯を制圧する西クルディスタン移行期民政局の支配地域とシリア政府の支配地域が接することになった。
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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、シリア軍がタドムル市北東部に位置するアーラーク油田一帯の丘陵地帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。
一方、シリア人権監視団によると、県東部のタリーラ保護区一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。
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