クナイトラ県でアル=カーイダ系のシャーム解放機構と「自由シリア軍」の連合組織「ムハンマド軍」がシリア軍と交戦(2017年6月27日)

クナイトラ県では、『ハヤート』(6月28日付)などによると、東サムダーニーヤ村一帯で、シリア軍・親政権武装勢力が、シャーム解放機構や「自由シリア軍」からなる「ムハンマド軍」との戦いを続けた。

フルカーン軍(自由シリア軍)は東サムダーニーヤ村でシリア軍部隊(第90旅団、第4機甲師団)を要撃し、兵士11人を殺害したと発表した。

またムハンマド軍は、ビデオ声明を出し、「あなたしかいない、アッラーよ」の戦いを開始したと発表し、バアス市攻略戦で殺害したとされるシリア軍兵士の画像を公開した。

ムハンマド軍は、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構、タウヒード軍、フルカーン旅団、サブティーン旅団、シリア革命家戦線からなる。

シリア人権監視団によると、ムハンマド軍の攻撃に対して、シリア軍はハミーディーヤ村一帯を地対地ミサイルなどで砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアイン・タルマー村一帯、アイン・タルマー渓谷、そしてダマスカス県ジャウバル区に至る回廊地帯で反体制武装集団(ラフマーン軍団)と交戦、同地を空爆した。

シリア軍はこの戦闘で、アイン・タルマー村に近い自動車運転学校を制圧した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構のメンバーが乗った車の近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、メンバー6人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(6月27日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のダルアー市カーシフ地区を砲撃し、25人が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(6月28日付)によると、シリア軍はハーッラ町を砲撃し、6人が死亡した。

AFP, June 27, 2017、AP, June 27, 2017、ARA News, June 27, 2017、Champress, June 27, 2017、al-Hayat, June 28, 2017、Kull-na Shuraka’, June 27, 2017、June 28, 2017、al-Mada Press, June 27, 2017、Naharnet, June 27, 2017、NNA, June 27, 2017、Reuters, June 27, 2017、SANA, June 27, 2017、UPI, June 27, 2017などをもとに作成。

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