ムスタファー・トゥラース元国防大臣が滞在先パリの病院で長い闘病生活の末に死去(2017年6月27日)

ムスタファー・トゥラース元国防大臣が滞在先パリの病院で長い闘病生活の末に死去した。

長男のフィラース・トゥラース氏がフェイスブックを通じて明らかにした。

トゥラース元国防大臣は、1932年にヒムス県ラスタン市で生まれ、航空士官学校時代にハーフィズ・アサド元大統領と知り合い、国防大臣、軍武装部隊副司令官、一等中将、副首相として、長らくその「腹心」を務めた。

バッシャール・アサド大統領への権力移譲を主導したのもトゥラース元国防大臣で、2004年に定年で公職を退くまで、現大統領を補佐した。

同氏は、ビジネスマンのフィラース氏、次男で共和国護衛隊の士官だったマナーフ・トゥラース氏が政権を離反したことを受け、シリアを離れ、パリに滞在していたが、息子たちの離反を快く思っていなかったことで知られている。

クッルナー・シュラカー(6月27日付)、『ハヤート』(6月28日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka’, June 27, 2017

AFP, June 27, 2017、AP, June 27, 2017、ARA News, June 27, 2017、Champress, June 27, 2017、al-Hayat, June 28, 2017、Kull-na Shuraka’, June 27, 2017、al-Mada Press, June 27, 2017、Naharnet, June 27, 2017、NNA, June 27, 2017、Reuters, June 27, 2017、SANA, June 27, 2017、UPI, June 27, 2017などをもとに作成。

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