ロシア外務省報道官は、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けるラフマーン軍団、イスラーム軍が化学兵器を使用し、米軍に爆撃を促そうとしていると主張(2017年7月6日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、記者会見で、米ホワイト・ハウスのショーン・マイケル・スパイサー報道官が6月27日に、アサド政権が化学兵器による攻撃を準備している可能性を示す証拠があると述べたことに関して、「武装テロ集団」が米国に空爆を促す口実として化学兵器を使用しようとしているとしたうえで、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動しているラフマーン軍団、イスラーム軍が化学兵器を装填したロケット弾を保有していると主張した。

ザハロワ報道官はまた、ダーイシュ(イスラーム国)も化学兵器製造施設や関連する装備をダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、ブーカマール市方面に移したと述べた。
SANA(7月6日付)が伝えた。

**

一方、ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月6日付)が、アイン・タルマー村一帯の戦線でシリア軍が塩素ガスと思われる有毒ガスを装填した砲弾を使用して攻撃を行ったと伝えた。

Kull-na Shuraka’, July 6, 2017

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.