米・ロシア・ヨルダンによる停戦合意を受け、ダルアー市からシリア軍部隊が撤退する一方、ロシア軍は同市北部に新たな基地を建設(2017年7月11日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意(7月9日発効)に基づき、ダルアー市内に展開していたシリア軍部隊の一部が、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港方面への撤退を開始した。

撤退を開始した部隊は約70台の車輌からなり、ダルアー市内のパノラマ競技場を後にし、アトマーン村で再集結したという。

撤退した部隊は、第4師団、第9師団、第5師団、第15特殊任務師団、ヒズブッラー、人民動員隊、サイナビーユーン旅団、ファーティミーユーン旅団からなるという。

一方、ダルアー市北部のムーサビーン村にある自動車教習学校を改築して新設されたロシア軍の基地では、ロシア軍士官、シリア軍士官、イランの支援を受ける民兵の幹部が3日目となる会合を開いたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がアイン・タルマー村一帯を空爆、同地でラフマーン軍団と交戦した。

シリア軍はまたフライタ村郊外の無人自体にあるシャーム解放機構の拠点を空爆した。

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ダマスカス県では、SANA(7月11日付)によると、ダマスカス郊外県の東グータ地方で活動する反体制武装集団がティジャーラ地区の住宅街を砲撃し、女性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区郊外、ラーシディーン地区郊外で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市郊外、ズアイニーヤ村を砲撃した。

AFP, July 11, 2017、AP, July 11, 2017、ARA News, July 11, 2017、Champress, July 11, 2017、al-Hayat, July 12, 2017、Kull-na Shuraka’, July 11, 2017、al-Mada Press, July 11, 2017、Naharnet, July 11, 2017、NNA, July 11, 2017、Reuters, July 11, 2017、SANA, July 11, 2017、UPI, July 11, 2017などをもとに作成。

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