イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ロシアと米国(そしてヨルダン)が交わしたシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意に関して、フランスのエマニュエル・マクロン大統領に対し、「シリア国内におけるイランのプレゼンスを持続させるものだ」として、反対の意思を示した。
フランスを訪問中のネタニヤフ首相は、同行した記者団に対し「イスラエルは停戦合意に反対する…。(イランの支援を受ける武装勢力を40キロ以上遠ざけると定めた)この合意はイランを対イスラエル国境から20キロしか遠ざけず、イランのプレゼンスを強め、我々の安全保障上の国益を脅かす…。」と述べた。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシアと米国(そしてヨルダン)が交わしたシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意に反対の意思を表明したイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の発言を受け、「米国・ロシアは、シリア南部での停戦合意の枠内でイスラエルの安全保障上のニーズに充分答えるべく、あらゆることを行うつもりだ」と述べた。
『ハヤート』(7月18日付)が伝えた。
AFP, July 17, 2017、AP, July 17, 2017、ARA News, July 17, 2017、Champress, July 17, 2017、al-Hayat, July 18, 2017、Kull-na Shuraka’, July 17, 2017、al-Mada Press, July 17, 2017、Naharnet, July 17, 2017、NNA, July 17, 2017、Reuters, July 17, 2017、SANA, July 17, 2017、UPI, July 17, 2017などをもとに作成。
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