マンビジュ市(アレッポ県)でシリア政府と反体制派の和解を仲介していたガナーイミー氏がダーイシュの自爆テロで死亡(2017年7月18日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ジュナイナ村、ダイル・ザウル市カナーマート交差点、ハミーディーヤ地区、工業地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、ヒムス県東部とダイル・ザウル県西部の県境に拡がる砂漠地帯をマヤーディーン市に向かって進軍、ダーイシュを放逐した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラサーファ市南方でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ヒムス県、ダイル・ザウル県との県境に位置し、ダーイシュの戦略拠点の一つとされるバシャリー山に接近した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフナ市西部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、同市約10キロの地点まで進軍した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のマンビジュ市でシリア政府と反体制派の和解を統括してきたシャッラーシュ・イブラーヒーム・シャッラーシュ・ガナーイミー氏が17日に同市近郊で自爆攻撃による爆発に巻き込まれて重傷を負い、18日搬送先のアレッポ市内の病院で死去した。

ガナーイミー氏襲撃については、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信(7月17日付)が、「マンビジュ市の和解裁判所長」を襲撃したとして、犯行を認めていた。

ARA News, July 18, 2017

AFP, July 18, 2017、AP, July 18, 2017、ARA News, July 18, 2017、Champress, July 18, 2017、al-Hayat, July 19, 2017、Kull-na Shuraka’, July 18, 2017、al-Mada Press, July 18, 2017、Naharnet, July 18, 2017、NNA, July 18, 2017、Reuters, July 18, 2017、SANA, July 18, 2017、UPI, July 18, 2017などをもとに作成。

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