イドリブ県北部ではアル=カーイダ系のシャーム解放機構はアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の支配地域をダッシュ、その一部を「穏健な反体制派」に移譲(2017年7月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、18日にザーウィヤ山一帯で発生したシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘は19日も続き、双方が激しい砲撃戦を繰り広げた。

この戦闘でシャーム解放機構は、トルコ国境に近いダーナー市、アズマーリーン村、ハザーリーン村、カフルナブル市を制圧した。

シャーム解放機構はまた、ハーリム市からシャーム自由人イスラーム運動が撤退したのを受け、同地を制圧した。

両者の戦闘はサルキーン市、サラーキブ市、ジャルジャナーズ町などで続いており、シャーム解放機構が攻勢を強め、サラーキブ市南部の穀物サイロ(シャーム自由人イスラーム運動が拘置所として利用)を制圧したという。

さらに、アルマナーズ市では、シャーム自由人イスラーム運動の本部近くで爆発が発生、メンバーを含む17人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、この戦闘で双方の戦闘員少なくとも15人と、女性1人を含む住民3人が死亡、数十人が負傷した。

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一方、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、イドリブ県カフルナブル市の地元評議会は声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動とシャーム解放機構の戦闘に与しないよう市民に呼びかけるとともに、同地の治安維持を、シャーム解放機構と共闘する「穏健な反体制派」のイドリブ自由軍に要請したと発表した。

これを受け、イドリブ自由軍は声明を出し、カフルナブル市地元評議会の要請を受け入れると発表した。

Kull-na Shuraka’, July 19, 2017

なおシリア人権監視団によると、カフルナブル市に加えてハザーリーン市もイドリブ自由軍が治安を掌握したという。

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シャーム解放機構のアブー・ジャービル・シャイフ最高司令官は声明を出し、イドリブ県ザーウィヤ山一帯でのシャーム自由人イスラーム運動との戦闘に関して、「委員会は家に留まるシャーム自由人イスラーム運動の全戦闘員の身の安全を保障する」と呼びかけた。

AFP, July 19, 2017、AP, July 19, 2017、ARA News, July 19, 2017、Champress, July 19, 2017、al-Hayat, July 20, 2017、Kull-na Shuraka’, July 19, 2017、al-Mada Press, July 19, 2017、Naharnet, July 19, 2017、NNA, July 19, 2017、Reuters, July 19, 2017、SANA, July 19, 2017、UPI, July 19, 2017などをもとに作成。

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