米国防総省はシリア領内の米軍基地に関するトルコ国営通信の記事に関して「有志連合を不必要な脅威に曝す」と非難、トルコ政府に懸念を伝える(2017年7月20日)

米国防総省のエイドリアン・ランキン=ギャロウェイ報道官(少佐)は、トルコ国営のアナトリア通信が7月19日にシリア領内の米軍基地についての詳細な記事を配信したことに関して、「機密情報の暴露により、有志連合は不要な脅威に曝されることになる」と懸念を表明した。

ランキン=ギャロウェイ報道官は「NATO加盟国の複数の高官が意図的に機密情報を流し、我が軍の兵士を危険に曝したのであれば、強い懸念を感じる…。我々はトルコ政府に懸念を伝えた」と述べ、トルコ政府が基地に関する情報を漏洩したことを暗に非難した。

**

これに対し、トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官はトルコ政府がアナトリア通信の記事配信に関与しているとの見方を否定した。

AFP, July 20, 2017、AP, July 20, 2017、ARA News, July 20, 2017、Champress, July 20, 2017、al-Hayat, July 21, 2017、Kull-na Shuraka’, July 20, 2017、al-Mada Press, July 20, 2017、Naharnet, July 20, 2017、NNA, July 20, 2017、Reuters, July 20, 2017、SANA, July 20, 2017、UPI, July 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.