22日に、ロシア国防省がシリア政府と反体制派の合意に基づいて緊張緩和地帯への追加を発表したダマスカス郊外県東グータ地方の戦況、とりわけダマスカス郊外県アイン・タルマー村一帯およびダマスカス県ジャウバル地区でのシリア軍と、シャーム解放機構と共闘するラフマーン軍団との戦況に関して、ロシア軍消息筋は『ハヤート』(7月28日付)に対して「ヌスラ戦線(シャーム解放機構の旧称)には猶予期間が終わるまでに二つの選択肢が与えられている。イドリブ県に退去するか、ロシア軍航空部隊の支援を受けるシリア軍による大規模軍事行動に対峙するかだ」と述べた。
複数の反体制派筋によると、ロシア・シリア両軍は、シャーム解放機構に対して24時間以内に東グータ地方から退去するよう最期通告を行ったという。
AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。
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