シリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ6会議」が2日間の日程で、カザフスタンの首都アスタナ市で開幕した。
シリア政府はバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とする代表団を派遣、対する反体制武装集団の使節団は、離反士官のアフマド・ビッリー准将を団長とし、カザフスタン外務省が発表した声明によると24人によって構成された。
保障国のロシアはアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を団長とする代表団、イランはホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣を団長とする代表団、トルコはセダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とする代表団が参加した。
会議には、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表も出席したほか、デヴィッド・サトルフィールド中東和平問題担当国務次官補を団長とする米国代表団、ナウワーフ・ワスフィー・タッル外務省顧問を団長とするヨルダン代表団を参加した。
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ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、アスタナで記者団に関して、アスナタ6会議が「我々は緊張緩和地帯4カ所に関する合意署名に間近にいる…。緊張緩和地帯に関して最終決着する場となるだろう」と述べた。
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反体制武装集団代表団の報道官を務める離反士官のヤースィル・アブドゥッラヒーム少佐はツイッターを通じて、「(反体制派側の)代表団メンバー全員の間で自由シリア国民の要求は合意されている。北部、南部、中部の緊張緩和地帯はアスタナでの決定に従い、一つの傘の下に納まるだろう」と述べた。
アブドゥッラヒーム少佐はまた、「アスタナ・トラックは軍事的トラックであり、政治プロセスに関わるすべての問題はジュネーブ会議が所轄する…。強制移住させられた人々の帰還は、緊張緩和地帯にかかる合意の基礎をなしており、代表団はその履行を要求する」と強調した。
クッルナー・シュラカー(9月14日付)が伝えた。
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13日にカザフスタンに到着したシリア政府代表団は、イラン政府代表団のホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣と首都アスタナで会談した。
SANA(9月14日付)が伝えた。
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カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、国連決議が採択されることを条件に、シリア国内に停戦監視部隊を派遣する用意があると述べた。
『ハヤート』(9月15日付)が伝えた。
AFP, September 14, 2017、ANHA, September 14, 2017、AP, September 14, 2017、ARA News, September 14, 2017、Champress, September 14, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 14, 2017、al-Mada Press, September 14, 2017、Naharnet, September 14, 2017、NNA, September 14, 2017、Reuters, September 14, 2017、SANA, September 14, 2017、UPI, September 14, 2017などをもとに作成。
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