ムアッリム外務在外居住者大臣が国連総会で演説「テロを生き埋めにするため着実に歩を進めている」「いかなる解決策も領土、国民の統合維持が原則となり、外国の干渉はレッドライン」(2017年9月23日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は第72回国連総会で演説し、国内でのダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構などのアル=カーイダ系組織に対する「テロとの戦い」に関して、「シリアはテロを生き埋めにし、根絶するため、着実に歩を進めている」と述べ、シリア国内での戦果を強調した。

ムアッリム外務材居住者大臣はまた、国内の紛争の解決については、「いかなる解決策であっても、シリアの領土、国民の統合維持という原則を守るものでなければならない」と強調するとともに、「いかなる外国の干渉もレッドラインに抵触する」と述べた。

また、ロシア、トルコ、イランの合意に基づき設置された緊張緩和地帯については、その順守に努め、国民和解に向けた路線を拡大強化をめざすと述べた。

SANA(9月23日付)などが伝えた。

SANA, September 23, 2017

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第72回国連総会に出席するため米国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者大臣付顧問、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表とともに、イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と会談し、シリア情勢の進捗、二国関係の強化などについて意見を交わした。

ジャアファリー外務大臣との会談では、ムアッリム外務材居住者大臣は、25日に予定されているイラク・クルディスタン地域の独立の是非を問う住民投票に関連して、イラクの統合支持、分割反対の意思を改めて伝えた。

ムアッリム外務材居住者大臣はまた、アルメニアのエドワルド・ナルバンジャン外務大臣、アルジェリアのアブドゥルカーディル・マサーヒル外務大臣と個別に会談した。

SANA(9月23日付)が伝えた。

AFP, September 23, 2017、ANHA, September 23, 2017、AP, September 23, 2017、ARA News, September 23, 2017、Champress, September 23, 2017、al-Hayat, September 24, 2017、Kull-na Shuraka’, September 23, 2017、al-Mada Press, September 23, 2017、Naharnet, September 23, 2017、NNA, September 23, 2017、Reuters, September 23, 2017、SANA, September 23, 2017、UPI, September 23, 2017などをもとに作成。

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