ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、過去1ヶ月のシリア軍およびロシア軍の戦果を発表した。
それによると、過去1ヶ月間で、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍は5,841平方キロ、142カ村を解放した。
ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍はまた、米国が主導する有志連合が不法占拠し、拠点化しているヒムス県タンフ国境通行所一帯に出没したダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して大規模な攻撃を行い、戦闘員450人を殲滅した。
ダイル・ザウル県では、米主導の有志連合が作戦を行っているイラク領内からダイル・ザウル県のブーカマール市方面にダーイシュ戦闘員1,000人以上が潜入したが、ロシア・シリア軍は、スフナ市(ヒムス県)とダイル・ザウル市を結ぶ街道一帯、カルヤタイン市(ヒムス県)一帯でこれを迎撃した。
一方、過去10日間で、スハイル・ハサン准将が率いる部隊がダイル・ザウル市南東部で37キロ進軍し、813平方キロメートルの地域を解放、マヤーディーン市に到達した。
これと並行して、ロシア軍は空爆を激化させ、先週1週間で383回の出撃を行い、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆を実施、993の標的を破壊した。
アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構に対する作戦に関しては、10月3日にイドリブ県での空爆で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に重傷を負わせた。
シリア中部では、シリア軍がウカイリバート町一帯からダーイシュを掃討するも、イドリブ県のシャーム解放機構が緊張緩和地帯からハマー県北部、北東部のシリア政府支配地域を攻撃した。
アレッポ県タッル・リフアト市一帯、ダマスカス郊外県東グータ地方の緊張緩和地帯では停戦が概ね遵守された。
このほか、ロシア軍は地雷爆発物処理要員171人を動員して、ダイル・ザウル市一帯で撤去作業を実施、838施設を浄化した。
ダーイシュはシリアの領土の8%、約1万4,800平方キロメートルを掌握しているのみ。
Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2017をもとに作成。
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