米中央軍(CENTCOM)は、ダーイシュ(イスラーム国)の壊滅に向けた活動を継続、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)が創設から3周年を迎えたと発表した。
CENTCOMによると、CJTF-OIRは2014年8月のイラク領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆開始、9月のシリア領内での空爆開始を経て、10月17日に米国防省によって正式発足、現在は69カ国と、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍など4つの協力組織から構成されているという。
シリア民主軍に対するCJTF-OIRの支援を通じて、この3年間で1万2,154人以上の戦闘員を教練、イラク軍に対する支援と合わせて、CJTF-OIRは2014年にダーイシュが掌握していたシリア、イラク両国内の支配地域の87%を奪還することに成功したという。
なお、もっとも最近の戦果としては、17日にシリア民主軍がラッカ市を完全解放した。
ただし、両国内では、依然としてダーイシュの戦闘員が3,000~7,000人活動を続けているという。
CENTCOM, October 18, 2017をもとに作成。
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