イスラエル軍によると思われる爆撃に続いて、アル=カーイダ系のシャーム解放機構がダルアー県西部でのダーイシュ系組織ハーリド・ブン・ワリード軍への攻撃を激化(2017年10月24日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(10月24日付)によると、反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の拠点の一つハイト村への包囲を強化するため、アシュタラー丘、ジッャリーン村一帯の拠点を攻撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃はアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が主導する反体制武装集団によるものだという。

なお、23日には、イスラエル軍と思われる航空機が同地一帯のヤルムーク川河畔地域に対して爆撃を行っている。

一方、ムザイリーブ町では、革命軍の拠点に対して男性1人が自爆攻撃を行い、4人が負傷した。

このほか、ダルアー市旧税関地区近くとイブタア町では、爆弾が爆発し、反体制武装集団の戦闘員2人が死亡した。

また、西ムライハ村とラハム村を結ぶ街道に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シャーム解放機構幹部のアブー・フザイファ・アンサーリー氏が負傷した。

AFP, October 24, 2017、ANHA, October 24, 2017、AP, October 24, 2017、ARA News, October 24, 2017、Champress, October 24, 2017、al-Hayat, October 25, 2017、Kull-na Shuraka’, October 24, 2017、al-Mada Press, October 24, 2017、Naharnet, October 24, 2017、NNA, October 24, 2017、Reuters, October 24, 2017、SANA, October 24, 2017、UPI, October 24, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, October 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.