2014年2月27日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は、MSNBC(2月27日付)に対し「彼(アサド大統領)がしていることはとんでもなく、知性でイメージできず、容認できず、間違っており、臆病だ。我々みながそのことを知っている。すべての人がそのことを知っている」と批判した。

ケリー国務長官はまた「率直に言うと、ロシアはアサド政権を支援している。そのことが彼の姿勢を変えさせ…、善意をもって交渉に臨まねばならないと決心させる…うえで建設的だとは思わない」と付言した。

ケリー国務長官はそのうえで「オバマ大統領は、さまざまな選択肢の再検討を続けている…。オバマ大統領はいかなる選択肢も排除しない」と強調した。

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米国防総長報道官は、シリアの化学兵器廃棄プロセスに関して、危険度の高い化学物質が現時点で1度しかシリア国外に搬出されていないと指摘し、シリア政府が国連安保理決議第2118号の定める廃棄行程を遵守していないと批判した。

一方、化学兵器禁止機関は26日、シリア政府がマスタードガスを国外に搬出したと発表した。

AFP, February 27, 2014、AP, February 27, 2014、ARA News, February 27, 2014、Champress, February 27, 2014、al-Hayat, February 28, 2014、Iraqinews.com, February 27, 2014、Kull-na Shuraka’, February 27, 2014、MSNBC, February 27, 2014、Naharnet, February 27, 2014、NNA, February 27, 2014、Reuters, February 27, 2014、SANA, February 27, 2014、UPI, February 27, 2014などをもとに作成。

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