シリア人権ネットワークは、ダーイシュ(イスラーム国)の首都と目されてきたラッカ市解放戦で、米主導の有志連合、ロシア、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア軍によって殺害された民間人の数が2,371人に達し、また45万人近くが家を追われたとする集計結果(http://sn4hr.org/blog/2017/12/14/49488/)と発表した。
ラッカ市解放戦は2016年11月6日から2017年10月19日までの約11ヶ月間にわたり行われ、民間人2,323人が死亡、うち子どもが543人、女性が346人に及んだという。
また民間人犠牲者のうち、有志連合によって殺害されたのは1,321人(うち子ども383人、女性247人)、シリア民主軍によって殺害されたのは309人(うち子ども51人、女性50人)、ダーイシュによって殺害されたのは693人(うち子ども109人、女性49人)だったという。
一方、シリア・ロシア両軍の攻撃による民間人犠牲者は48人(うち子ども19人、女性8人)だった。
AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。
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