ハマー県では、SANA(12月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北部およびイドリブ県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、イドリブ県に面するアトシャーン村、ハムダーニーヤ村、サッルーミーヤ村、アブー・ウマル村、ナースィリーヤ村の5カ村を制圧した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月30日付)によると、反体制武装集団がシリア軍制圧下のアブー・ウマル村、タッル・マラク村一帯で反撃、シリア軍と激しく交戦した。
これに対して、シリア軍はザカート村、カフルズィーター市一帯を爆撃、ラターミナ町一帯を砲撃した。
また、『ハヤート』(12月31日付)によると、シリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団の戦闘が激化するなか、ヌールッディーン・ザンキー運動がハマー県北東部に部隊を派遣した。
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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(12月31日付)によると、イスラーム軍、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動とシャーム解放機構などからなる武装集団が東グータ地方でシリア軍と激しく交戦した。
シリア人権監視団によると、戦闘は、ハラスター市および同市郊外(車両管理局)、カースィミーヤ町、ビラーリーヤ村、ナシャービーヤ町、ハズラマー村一帯で激しく行われ、シリア軍がハラスター市を25回以上にわたり爆撃し、看護師1人が死亡、民間人8人が負傷したという。
シリア軍はまた、アルバイン市、ナシャービーヤ町を空爆・砲撃した。
ドゥラル・シャーミーヤ(12月30日付)によると、イスラーム軍は、ナシャービーヤ町、フーシュ・ダワーヒラ村、ハズラマー村一帯に進攻しようとしたシリア軍と交戦した。
一方、SANA(12月30日付)によると、反体制武装集団は、ハラスター市郊外、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを砲撃した。
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ラタキア県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月30日付)によると、シャーム解放機構のエリート部隊に所属する特攻戦闘員(インチマースィー)の一団が、県北部のアイン・アシャラ村にあるシリア軍拠点に対して、自爆攻撃を行い、兵士11人を殺害した。
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アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月30日付)によると、シャーム解放機構が県南部でシリア軍と交戦し、ブルジュ・サブナ村を奪還した。
一方、SANA(12月30日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ナイル通りを砲撃し、女児1人が負傷した。
AFP, December 30, 2017、ANHA, December 30, 2017、AP, December 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2017、al-Hayat, December 31, 2017、Reuters, December 30, 2017、SANA, December 30, 2017、UPI, December 30, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 30, 2017などをもとに作成。
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